第2回日本在宅医療連合学会大会 シンポジウム

ACPは死に方じゃなくて生き方会議だ!
しあわせです感謝グループ 久田邦博

 

会期 2020年6月27日(土)28日(日)
会場 WEB開催(ZOOM)

学会HP
https://www2.aeplan.co.jp/jahcm2020/program.html

WEB開催への変更に伴い登壇するシンポジウムが中止となりました。

シンポジウム「プライマリ・ケアにおけるACPの作法と不作法:激論!!4人+会場」

タイトル:「ACPは死に方じゃなくて生き方会議だ!」

略歴:

名古屋市在住。1986年名城大学薬学部卒

製薬企業勤務時代からがん患者講演活動。退職後医療・介護現場で

研修デザイナー&講師、薬局勤務やがんピアサポーターとして活動

主な資格は薬剤師、医療経営士、キャリアコンサルタント

三重大学医学部・北里大学薬学部・名城大学薬学部非常勤講師

生ききること=死である。死について話し合うか生について話し合うかどちらも同じであるならば、みなさんならどちらのテーマを選ぶか?

18年前に突然、慢性骨髄性白血病の疑いが掛かった。患者として情報収集し自分一人で人生会議を行い生存目的および生存目標期間から治療方法を選択した。死と向き合うことで自分の最も大切なものは家族であることに気づき、家族の人生を守ることを第一優先とした。妻と幼い4人の息子たちを守るためには10歳の長男が20歳になるまで生き、バトンタッチすることを目標と定め、その可能性から骨髄移植よりインターフェロン治療がベターであると判断し意思決定した。「死ぬまでは生きている」「人生の重要性は長さより日々の充実である」と考え、守りに入らずリスクを背負っても積極的に自分らしく生きると決め、生ききることに喜びを見出し、仕事もフルタイムで働き発病前よりもパワフルな活動を開始した。そして、当初の生存目標期間10年を達成した日を迎えるが、不思議なことに臨終を体験した。深夜 突然ショック状態に陥ったが、意識朦朧の中、自分らしく生きたことに満足し感謝の気持ちに満たされ死を受け入れ救急車を呼ばすベッド上で合唱し安らかな眠りについた。翌朝、さわやかに目覚め、現在も分子標的薬にて治療継続中であるがしあわせに満たされながら生きている。

患者自身が情報収集し生きる目的を定め自分らしく生きることを選択した結果、目標を達成した日に死を素直に受け入れられる経験をした。ACPは死に方ではなくその人らしくいかに生きるかを検討することである。そのためには当事者に対し正しい情報を分かりやすく提供し理解できるようにサポートすることが必要である。その前に当事者の価値観や生きがいを知ることが前提であり、家族を含めた多職種での関りが重要である。

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